佐藤寿人が語るモーニングの魅力
元サッカー日本代表、サンフレッチェ広島のエースとしても活躍した佐藤寿人さん。
珈琲愛好家としても知られ、喫茶店めぐりも趣味だとか。
そこで、喫茶店だからこそ味わえる贅沢な時間「モーニングサービス」の魅力をお聞きしました。
―寿人さんは珈琲好きとしても知られていますが、好きになるきっかけは?
じつは、広島に来てから珈琲にハマったんです。20代前半までは苦手だったんですが、オフでイタリアに行ったときに本場のカプチーノを飲んで、あまりの美味しさに感動して好きになりました。
それからは1日4~5杯に飲むようになって、シーズン前のキャンプでも珈琲豆とマシーンを持っていって、自分で入れていましたね。
―ご自身のオリジナルブレンドコーヒーも発売されていましたね。
珈琲好きという話が伝わって、開発に携わる機会を頂きました。今までは浅煎りや深煎りなど焙煎によって、どんなふうに味が変わるか分からなかったけど、色々な珈琲を飲んで淹れ方も勉強して、産地や気候によって全然味が違うのが分かるようになりました。
自分に合った一杯に出会った時の感動が嬉しいですね。僕はフルーティーな浅煎りが好きですが、他の人にも合うように考えてブレンドしました。ブレンドの豆の割合を決めるにしても、どれをメインに、どれをアクセントにと考えれば考えるほど難しく貴重な経験をさせて頂きました。
―広島市がモーニングサービス発祥と云われているのは、ご存じでしたか?
名古屋にいた時はモーニングサービスをしているお店や喫茶店の数も多かったので、名古屋が発祥だと思っていました。
今回、モーニング発祥と云われている鷹野橋商店街の「ルーエぶらじる」に来て、古い建物と当時の写真を見て、とても歴史を感じました。モーニングのセットメニューも頂きましたが、ボリュームも多くて贅沢な時間を過ごすことができました。オリジナルブレンドも朝にピッタリな味わいのある一杯でした。
―広島のモーニング文化をもっと多くの人に知ってほしいですよね。
広島でモーニングサービスを提供しているお店がたくさんあることは僕も知りませんでした。広島駅の近くや街中にもあるので、観光客の方だけでなく、地元の人も利用しやすいですよね。
珈琲を飲んでスイッチを入れてから1日をスタートしたり、休みの日はゆっくりと朝の時間を楽しんだり。多くの人に利用してほしいです。
名古屋では早朝からモーニングを食べに来るお客さんが平日でも休日でも多かったので、広島もそういうお客さんが増えれば良いなと思いました。
―寿人さんも広島のモーニングを利用されますか?
現役生活を終えて、自分の時間が取れるようになってきたので、広島の喫茶店巡りもしていきたいですね。気になるお店もたくさんあるので、広島のモーニングサービスを楽しみたいと思います。
<佐藤寿人 Sato Hisato>
元サッカー日本代表FW。サンフレッチェ広島時代には、2012年JリーグMVP・得点王に輝く。歴代最多のJリーグ通算220得点。プロ通算724試合278得点。
珈琲愛好家としても知られ、オリジナルブレンドコーヒーを発売。